赤堀雅秋は地面師たちで西谷役!拓海の家族を壊した地面師と大根仁監督との縁

赤堀雅秋は地面師たちで西谷役!拓海の家族を壊した地面師と大根仁監督との縁

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Netflixのドラマ『地面師たち』を見て、赤堀雅秋さんがどの役で出ていたのか気になった方も多いのではないでしょうか。

赤堀雅秋さんが演じたのは、主人公・辻本拓海の家族を破滅させた地面師「西谷哲也」です。

しかも監督の大根仁さんとは、テレビドラマや一人芝居で長く組んできた間柄で、拓海役の綾野剛さんとも赤堀さんの初監督作で共演していました。

この記事では、西谷という役の中身と、赤堀雅秋さんが『地面師たち』に呼ばれた背景を整理します。

赤堀雅秋は地面師たちで誰の役?拓海の過去を握る西谷哲也

  • 演じたのは地面師・西谷哲也
  • 西谷は拓海の家族を壊した男
  • 本名は佐伯一真、マニラへ逃亡
  • ハリソンとつながる一枚の写真
  • 物語の出発点に立つ人物

ここからは物語の結末に関わる内容も含みます。まだ最後まで見ていない方はご注意ください。

演じたのは地面師・西谷哲也

赤堀雅秋さんは1971年8月3日生まれ、千葉県出身です。劇団「THE SHAMPOO HAT」を旗揚げし、全公演の作・演出を手がけてきた劇作家で、俳優や映画監督としても活動しています。

『地面師たち』での役どころを、まず表にまとめておきます。

役名 西谷哲也(本名・佐伯一真)
立場 辻本拓海の一家を破滅させた地面師
作品 Netflixシリーズ『地面師たち』(2024年7月25日配信・全7話)
監督・脚本 大根仁
主な出演 綾野剛、豊川悦司、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧ほか
赤堀さんとの縁 大根監督は赤堀さんの一人芝居の総合演出も担当

『地面師たち』は、土地の持ち主になりすまして不動産会社から大金をだまし取る「地面師」の犯罪を描いたドラマです。原作は新庄耕さんの小説で、2017年に実際に起きた「積水ハウス地面師詐欺事件」がモデルになっています。

配信が始まると、Netflixの日本のドラマランキングで5日連続1位を獲得しました。Netflixは決算発表で、配信から3か月以内に1,050万ビューを達成したことを明らかにしています。ピエール瀧さん演じる後藤の「もうええでしょう」は、新語・流行語大賞のトップテンにも選ばれました。

その話題作の中で、赤堀雅秋さんは物語の根っこに関わる「過去の地面師」を演じています。

西谷は拓海の家族を壊した男

西谷哲也がどんな人物なのかは、主人公・辻本拓海の過去を知るとよく分かります。

綾野剛さん演じる拓海は、かつて横浜で父が営む小さな不動産会社に勤めていました。ところが、拓海が成立させた取引が地面師による詐欺で、会社は倒産してしまいます。

追い詰められた父は、拓海の留守中に自宅に火を放ちました。拓海はこの火事で、母と妻、幼い息子を一度に失います。

このとき拓海の父をだました地面師が、赤堀雅秋さん演じる西谷です。つまり西谷は、拓海が地面師の道に入る前の人生を丸ごと壊した男ということになります。

家族を失った拓海は、その後、高級デリヘルの送迎ドライバーをしていたところでハリソン山中と出会い、地面師グループの交渉役になります。自分の家族を奪ったのと同じ手口の犯罪に、今度は加担する側として関わっていくわけです。

拓海がなぜ地面師になったのか、なぜハリソンのそばにい続けるのか。その問いの出発点にいるのが西谷なのです。

本名は佐伯一真、マニラへ逃亡

作中で「西谷哲也」と名乗っていた男の本名は、佐伯一真(さえき かずま)です。

地面師は偽名を使い分けるのが当たり前の世界で、作中でもピエール瀧さん演じる後藤が「山下」や「陣内」など複数の名前を名乗っていました。西谷という名前も、拓海の父をだますための顔の一つだったといえそうです。

物語が進むと、刑事たちの捜査によって西谷の現在が明らかになります。西谷は、当時ハリソン山中の地面師チームにいたこと。そして、拓海の父からだまし取った金の分け前をめぐってハリソンと揉め、命を狙われて海外へ逃げていたことです。

逃げた先は、フィリピンのマニラでした。

ドラマの相関図や解説記事では、西谷はハリソンに痛めつけられ、両手の指を中指以外失った姿で描かれています。ハリソンが裏切った仲間にどんな仕打ちをするのかを、言葉ではなく体で見せる役でもあったわけです。

派手な見せ場が続くドラマの中で、赤堀さんの西谷は、ハリソンという男の本当の怖さを後から浮かび上がらせる存在になっています。

ハリソンとつながる一枚の写真

西谷の存在が物語を大きく動かすのは、拓海に「一枚の写真」が突きつけられたときです。

拓海の過去を調べていた池田エライザさん演じる新人刑事・倉持は、拓海に西谷の行方を伝えます。そして見せた写真には、西谷とハリソンが一緒に写っていました。

拓海の家族を破滅させた詐欺の裏に、いま自分が従っているハリソンがいたのではないか。拓海の中でそんな疑いが生まれる場面です。

最終話で、拓海はその写真を手にハリソンを問い詰めます。これに対してハリソンは、拓海の家族の件に自分は関係ないという態度を崩しません。

西谷は、拓海とハリソンの関係をひっくり返す「過去の証拠」として物語に効いてくる人物です。

画面に映る時間は長くなくても、西谷がいなければ拓海がハリソンに刃を向ける理由は生まれません。赤堀さんの西谷は、ラストの対決の意味を決める役だったといえるでしょう。

物語の出発点に立つ人物

『地面師たち』には、綾野剛さん、豊川悦司さん、北村一輝さん、小池栄子さん、ピエール瀧さん、リリー・フランキーさんら、主役級の俳優がずらりと並びます。

その中で西谷は、登場人物の一覧でも地面師グループや警察とは別の「周辺人物」として紹介される役です。それでも、拓海の物語がどこから始まったのかを考えると、西谷ほど重い意味を持つ役はそう多くありません。

西谷がいなければ、拓海の父がだまされることも、拓海が家族を失うこともありませんでした。拓海がハリソンと出会い、地面師になることもなかったはずです。物語の最初のドミノを倒した人物、と言い換えてもいいでしょう。

赤堀雅秋さんは、映画『葛城事件』の監督・脚本を手がけるなど、家族が壊れていく姿を描いてきた作り手でもあります。家族を失った男の物語の「引き金」となる役を、そうした作品を書いてきた赤堀さんが演じている点も、このドラマを見るうえで面白いところです。

赤堀雅秋と地面師たちの深い縁|大根仁監督との関係

  • 大根仁監督との長い付き合い
  • 一人芝居の総合演出も大根監督
  • 綾野剛とは初監督作で共演
  • 本業は劇作家・演出家
  • 赤堀雅秋の地面師たち出演まとめ

赤堀雅秋さんが『地面師たち』に出演した背景には、監督の大根仁さんとの長い関係があります。

大根仁監督との長い付き合い

『地面師たち』の監督・脚本を務めた大根仁さんは、赤堀雅秋さんの才能を早くから評価してきた一人です。

2012年のエキサイトニュースのインタビュー記事では、大根さんについて「彼の才能を高く評価し、自身が関わった『演技者。』や『週刊真木よう子』などで赤堀の脚本をテレビドラマ化している」と紹介されています。

実際に、2002年のフジテレビ『演技者。』では赤堀さんの戯曲『アメリカ』がドラマになり、赤堀さん自身も脚本と出演を担当しました。2008年の『週刊真木よう子』でも、赤堀さんが原作・脚本の『立川ドライブ』などが放送されています。

俳優としても、大根さんが監督した『モテキ』に出演しました。2010年のテレビドラマ版に続き、2011年の映画版では吉野家の店員役で登場しています。

『地面師たち』での起用は、20年以上にわたる2人の付き合いの延長線上にあったわけです。

一人芝居の総合演出も大根監督

2人の関係がよく分かるのが、赤堀雅秋さんの一人芝居『日本対俺』です。

2023年に下北沢ザ・スズナリで上演されたこの舞台は、作・演出・出演が赤堀さん、総合演出が大根仁さん、映像を映画監督の山下敦弘さんが担当しました。企画にも大根さんと赤堀さんの2人が名を連ねています。

公式サイトに寄せたコメントで、大根さんは劇団時代から赤堀さんにこう言い続けてきたと明かしています。

「赤堀君が作る舞台は赤堀君がいちばん面白いんだから、赤堀君が主役をやりなよ」

それでも赤堀さんはなかなか首を縦に振らず、最後は「鄙びた居酒屋の隅で、半ば恐喝まがいで決まった本企画」だったそうです。一方の赤堀さんは「初の一人芝居。おそらく最初で最後の所業」とコメントしていました。

ところが2025年12月には、続編の『日本対俺2』が同じザ・スズナリで上演されます。赤堀さんは「一人芝居なんてナルシズムの極致じゃないですか。恥ずかしくて仕方がないんですよ」と照れながらも、「まぁ、それでもやりますけどね」と語っていました。『地面師たち』の配信をはさんで、2人の二人三脚は今も続いています。

綾野剛とは初監督作で共演

『地面師たち』で主人公・拓海を演じた綾野剛さんとも、赤堀雅秋さんには浅くない縁があります。

2012年11月17日に公開された映画『その夜の侍』は、赤堀さんが自分の戯曲を自ら脚本・監督した初監督作です。主演は堺雅人さんと山田孝之さんで、綾野剛さんは山田さん演じる木島の仲間役で出演していました。

エキサイトニュースのレビューでは、綾野さんの役について「木島のやり方に口が挟めずつきあっている。自分の気持ちを押し殺した表情」と書かれています。この作品は新藤兼人賞金賞や、ヨコハマ映画祭の森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞しました。

12年後の『地面師たち』では、監督と出演者だった2人が、家族を壊した男と壊された男という因縁の役を演じることになりました。

作り手と俳優として一度組んだ2人が、今度は俳優同士として物語の因縁を背負う。そう考えると、西谷と拓海の関係にも一段と重みが出てきます。なお、『地面師たち』には『その夜の侍』に出演した山田孝之さんも、ナレーションで参加しています。

本業は劇作家・演出家

ドラマで赤堀雅秋さんを知った方には意外かもしれませんが、赤堀さんの本業は劇作家・演出家です。

1996年に劇団「SHAMPOO HAT」(1999年に「THE SHAMPOO HAT」に改名)を旗揚げし、以降の全公演で作・演出を務めてきました。2013年には『一丁目ぞめき』で、演劇界の芥川賞ともいわれる岸田國士戯曲賞を受賞しています。4度目のノミネートでの受賞でした。

近年も、2024年に森田剛さんと間宮祥太朗さんがダブル主演した『台風23号』、2025年に荒川良々さん・丸山隆平さん・上白石萌歌さんが出演した『震度3』など、話題の舞台を次々と手がけています。2026年には『震度3』で読売文学賞の戯曲・シナリオ賞を受賞しました。

映像作品では、『地面師たち』のほかにもディズニープラスの『ガンニバル』で金丸豪を演じるなど、配信ドラマへの出演が続いています。『不適切にもほどがある!』の校長役や『まどか26歳、研修医やってます!』など、地上波ドラマでも姿を見る機会が増えました。

書く人・演出する人としての目を持ちながら演じる俳優だからこそ、短い出番でも物語の中での役割がくっきり伝わるのかもしれません。

赤堀雅秋の地面師たち出演まとめ

  • 赤堀雅秋さんが『地面師たち』で演じたのは、地面師の西谷哲也(本名・佐伯一真)
  • 西谷は拓海の父をだました地面師で、拓海が母と妻、息子を失うきっかけをつくった
  • 当時はハリソンのチームにいたが、分け前をめぐって揉め、マニラへ逃げていた
  • 西谷とハリソンが一緒に写った写真が、拓海とハリソンの対決につながる
  • 監督の大根仁さんとは『演技者。』『モテキ』などで20年以上の付き合いがある
  • 大根さんは赤堀さんの一人芝居『日本対俺』の総合演出も務めた
  • 拓海役の綾野剛さんは、赤堀さんの初監督作『その夜の侍』にも出演していた

赤堀雅秋さんの西谷は、登場する時間こそ長くないものの、拓海の物語の出発点とラストの対決をつなぐ大切な役でした。

大根仁さんとの長い付き合いを知ったうえで見返すと、この配役に込められた信頼も感じられるはずです。劇作家としての新作とあわせて、俳優・赤堀雅秋さんのこれからにも注目したいところです。

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