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韓国のバラード歌手ソン・シギョンさんの代表曲はどの曲なのか、気になって調べている方も多いのではないでしょうか。公式プロフィールでは「バラードの皇帝」「韓ドラOSTの帝王」と紹介され、ドラマや映画の主題歌・挿入歌(OST)も数多く歌ってきた歌手です。
日本のユニバーサルミュージックが2015年に出した日本オリジナルのベスト盤は全18曲で、その1曲目に置かれたのが「僕に来る道」でした。
この曲は公式プロフィールが「デビュー当時の代表曲」と紹介する1曲で、2023年にはBTSのジョングクさんがカラオケで歌って話題になりました。
この記事では、公式資料と報道をもとに、代表曲として扱われてきた曲の由来やリリース、本人が語った曲への思いをまとめます。
目次
ソン・シギョンの代表曲|日本盤ベスト全18曲で見る定番
- 代表曲を選ぶ手がかり
- 日本盤ベストの全18曲
- 僕に来る道とヒジェの2曲
- ファンの前で歌った曲
まずは、何を根拠に代表曲を選ぶのかを整理して、そのうえで日本盤ベストの中身を見ていきます。
代表曲を選ぶ手がかり
「この曲が代表曲」と順位をつけた公式のリストは、公式プロフィールにも公式発表にも載っていません。そのため、この記事では次の3つを手がかりに、代表曲として扱われてきた曲を選んでいます。
1つ目は、日本のレコード会社が編んだ日本オリジナルのベスト盤の収録曲です。2つ目は、公式プロフィールや公式発表が「代表曲」「代表作」と紹介している曲、3つ目は、後輩の歌手が歌ったと本人や報道が伝えている曲です。
公式プロフィールでは、デビューは2000年のサイバー歌謡祭「トアクフェスティバル」の大賞とされ、2001年には第16回ゴールデンディスク賞の新人歌手賞を受賞しています。当時のユニバーサルミュージックは、ソン・シギョンさんを「バラードの貴公子」と呼んで紹介していました。
ベスト盤について聞かれた本人は、2015年のインタビュー(ランランエンタメ)で、思い出に残る曲を挙げるよう求められて「この曲だけ特別だとか、愛着のある曲はないんですよ」と答えています。続けて「それぞれの曲にエピソードがありますから。それぞれが同じように重要な曲と言えます」とも話しており、本人が曲に順位をつけているわけではないようです。
思い出に残る曲を聞かれても、どの曲も同じように重要だと答える本人の言葉が、印象に残りました。
「僕に来る道」はユニバーサルミュージックのプロフィールで「デビュー当時の代表曲」、「君の全ての瞬間」は2026年5月のアイスショーの出演発表で「代表曲」と、はっきり呼ばれています。
手がかりごとに、代表曲として扱われている曲を表にまとめました。
| 日本盤ベスト | 2015年11月25日発売・全18曲(ユニバーサルミュージック) |
| デビュー当時の代表曲 | 僕に来る道 |
| 映画の曲 | ヒジェ(菊花の香り)、サボテン(永遠の片想い) |
| ドラマの曲 | 君の全ての瞬間(星から来たあなた)、君は僕の春だ(シークレット・ガーデン)、君に(応答せよ1994) |
| 日本語で歌った曲 | こんなに君を、しあわせのかたち |
| 後輩が歌った曲 | 僕に来る道、ヒジェ(BTSのジョングクが歌唱) |
ここに出てくる曲を、次の見出しから順に見ていきます。
日本盤ベストの全18曲
日本盤ベストの正式名は『ソン・シギョン ベストバラード』で、2015年11月25日にユニバーサルミュージックから発売されました。デビュー15周年を記念した日本オリジナルのベスト盤で、レコード会社の発表では「過去のドラマや映画のサウンドトラックとして使用された楽曲も多く収録」した、15年間の歩みをまとめたアルバムと紹介されています。
収録曲は次の18曲です。曲名は日本盤の表記のままです。
- 僕に来る道
- サボテン
- 君は感動だった
- まぶしい告白
- さよなら僕の愛
- もう一度さよなら
- 僕は大丈夫
- あの時、あの場所で
- ならいいのに
- 歌になり
- 二人
- フィジェ
- 君に
- 君のすべての瞬間
- どうしても…
- あぁ僕の女神様
- 愛すること
- みちで~on the road~
タイアップが明記されているのは5曲です。「サボテン」は映画『永遠の片想い』、「まぶしい告白」はドラマ『逆転の女王』、「フィジェ」は2003年の映画『菊花の香り』、「君に」は2013年のドラマ『応答せよ1994』、「君のすべての瞬間」は2014年のドラマ『星から来たあなた』と紹介されています。
選曲について、発売前の告知では「ファンクラブ会員楽曲アンケートを参考にした上で収録内容決定」と案内されました。インタビュアーも、このアルバムを「ファンがリクエストした曲の中からセレクトした18曲」と紹介しています。
発売時の記者会見で、ソン・シギョンさんは「今回のアルバムは自分だけで選んだものではなく、ファンの皆さんと選んだものになっていて、とても意味のあるものになった」と語りました。
同じインタビューでは、18曲のうち普段と違った条件でできた曲を聞かれています。本人は、「愛すること」は「すごく早く出来た曲」で、「君のすべての瞬間」は「ドラマを見ながら、考えて曲を作りましたね」と答えました。ドラマの映像を見ながら作られた曲が、ベスト盤にも並んだことになります。
形態は3種類で、初回限定の赤紫盤はDVD付き、青紫盤は40ページのフォトブック付き、通常盤はCDのみです。ジャケット写真は、本人のイメージカラーである紫を基調にしていると案内されました。
僕に来る道とヒジェの2曲
ベストの1曲目に置かれた「僕に来る道」について、ユニバーサルミュージックの日本公式サイトは「デビュー当時の代表曲」と紹介し、「いまだに多くのアーティストによってカバーされ続けている」と説明しています。
12曲目の「ヒジェ」は、2003年の映画『菊花の香り』のOSTです。日本盤ベストの曲目では「フィジェ」と書かれていますが、公式プロフィールやFRaUの記事では「ヒジェ」です。検索するときは、表記が2通りあることに注意が必要です。
この2曲を2023年7月にカラオケで歌ったのが、BTSのジョングクさんです。BTSのSUGAさんのトークコンテンツにゲスト出演したときのことで、FRaUの記事によると、2曲ともソン・シギョンさんの曲でした。デビュー曲の「僕に来る道」と、映画のOSTになった「ヒジェ」です。
記事は、ネット上に「ものすごくいい曲なんだけど、誰の曲?」といった声が、日本だけでなくさまざまな言語で上がったと伝えています。FRaUは、2曲とも「BTS世代にも今も愛され続けている」と書いています。
本人は、「僕の曲を選んで歌ってくれたことはとてもうれしいです」と話しました。韓国では「街を歩けば、ソン・シギョンだと若い人もおばあちゃんにも知られています」と語る一方、日本や世界から見れば自分の存在は「まだまだ、本当に小さいもの」だとも述べています。
そのうえで「できれば、ジョングクが歌うときに、僕の名前をもっとたくさん言ってほしかったですね」と笑いを交え、あとで「もちろん、これは冗談ですよ」と付け加えています。
街を歩けば若い人にもおばあちゃんにも知られていると話す本人が、日本や世界から見れば自分は小さい存在だと語っているのは、意外に感じました。
本人は、「日本や海外の方もジョングクが歌った、SHINeeのオンユが歌ったと、検索してオリジナルの曲を聴いてくださる方もいます」と話しています。
FRaUの別の記事(2025年5月)も、ジョングクさんやオンユさんがソン・シギョンさんの曲をカバーして話題を集めたと伝えています。後輩の歌手が歌ったことで、デビュー当時の曲に新しい聴き手が加わったことがうかがえます。
ファンの前で歌った曲
ベスト盤の発売翌日にあたる2015年11月26日、東京・豊洲でファンクラブイベントが開かれ、1500人の観客を前に収録曲が歌われました。ユニバーサルミュージックの公式ニュースが、その曲目を伝えています。
トークで楽曲を紹介しながら、「僕に来る道」、続いて「君は感動だった」「ならいいのに」、ドラマ『応答せよ』に使われた「君に」を歌いました。さらにピアノ演奏にあわせて「歌になり」「二人」、ドラマ『星から来たあなた』でも使われた「君の全ての瞬間」を披露しています。
アンコールで歌われた「みちで~on the road~」を、公式ニュースは「人気楽曲」と紹介しました。
途中では、本人も好きな曲だと語っていた小田和正さんの「さよならは言わない」を日本語でカバーしています。このカバーを除く8曲は、すべて日本盤ベストの収録曲です。
会場でCDを買った人を対象に、50名限定の2ショット撮影会の抽選会も用意されました。公式ニュースは、ソン・シギョンさん自身にとって初めての2ショット撮影会だったと伝えています。
このイベントについて、本人は2015年のインタビュー(ランランエンタメ)で、昔の映像を流しながら当時のエピソードを話した場面が盛り上がったと振り返っています。デビュー15周年にあたり、会社からは大きなコンサートを提案されたものの、「そういうのはやめようよ」と答えたそうです。
初回限定の赤紫盤に付いたDVDには、ミュージックビデオが4本収められました。「みちで~on the road~」「さよなら僕の愛」「僕は大丈夫」と、クォンジンアさんとの「忘れないでいよう」です。
ベスト盤の発売前から、11月26日のファンクラブイベントと、11月28日にダイバーシティ東京で行う発売記念イベントが発表されていました。後者では、ソン・シギョンさん初の握手会も案内されています。ベスト盤は、CDを出すだけでなく、ファンの前で曲を歌う機会とあわせて届けられたことになります。
ソン・シギョンの代表曲|ドラマOSTと日本語で歌う曲
- 韓ドラOSTの帝王と呼ばれる
- 日本語で歌ってきた曲
- 曲について語った言葉
- ソン・シギョンの代表曲まとめ
後半は、ドラマ・映画の曲、日本語で歌う近年の曲、そして本人が曲について語った言葉を見ていきます。
韓ドラOSTの帝王と呼ばれる
公式プロフィールは、ソン・シギョンさんを「バラードの皇帝」「鼓膜彼氏」「韓ドラOSTの帝王」と紹介し、代表作に『星から来たあなた』『王になった男』『シークレット・ガーデン』を挙げています。
ユニバーサルミュージックの日本公式サイトにある「ドラマ/映画主題歌一覧」には、2002年から2014年までの12件が載っています。2007年のCMソングを除く11件がドラマと映画の曲で、2003年の映画『マリ物語』『菊花の香り』、2008年のドラマ『彼らの生きる世界』、2012年の『ウララ夫婦』、2013年の『応答せよ1994』、2014年の『星から来たあなた』などが並びます。
2026年5月のアイスショー『ファンタジー・オン・アイス』幕張公演の出演発表では、主催の実行委員会が「君の全ての瞬間」を、『星から来たあなた』の挿入歌として広く知られる「ソン・シギョンの代表曲」と紹介しました。発表では、英語の題名で書かれています。
このほかFRaUは、『雲が描いた月明り』『青い海の伝説』のOSTを歌ったことでも知られると紹介しています。2025年12月5日には、パク・ソジュン主演のドラマ『明日はきっと』の主題歌が、キングレコードからオリジナル・サウンドトラックとして配信されました。
本人は2023年11月の講談社のウェブメディアのインタビューで、日本のドラマとの違いを説明しています。韓国ドラマでは「男性主人公や女性主人公の主題曲、緊迫した場面に使われるリズムの際立った曲など、劇中に10曲以上の歌が挿入されて」いて、自分は「男性主人公の主題曲を頼まれることがやっぱり多かった」と話しました。
劇中に10曲以上も歌が入るという説明で、日本のドラマとの違いがよく分かりました。
OSTの作り方についても、「作詞家や作曲家にドラマのシーン内容を全部伝えてから作ります」と説明しています。
自分の歌うOSTは「ドラマがヒットした後でも、曲単体で歌っても違和感を感じないような、できるだけ普遍的な歌詞にしたい」と考えているそうです。
ドラマの名場面から生まれた曲が、そのまま歌手の代表曲として歌い継がれていく背景には、こうした作り方があるのかもしれません。
日本語で歌ってきた曲
2015年の日本盤ベストの発売時、本人は「日本で新たなキャリアが始まりそうな感じがしています」と話し、「今回のベストアルバム発売は、そういう意味で第一歩となると思います」とも語っていました。
日本語で歌った曲では、2023年11月22日発売の『こんなに君を』が、キングレコード移籍後の第1作です。リード曲「こんなに君を」は、「江南スタイル」で知られるPSYが作曲し、松井五郎が作詩しました。本人作曲の「ただ…」や、Naulとの「束の間でも僕たち」も入っています。キングレコードの紹介では、全曲がオリジナル楽曲で構成されたアルバムとされています。
本人は「ただ…」について、1年ほど前にピアノを弾いていて形になった曲で、いつか松井五郎さんに作詞を頼もうとデモを録っておいたと話しています。
本人は2024年10月のインタビューで「これまでは韓国で作った楽曲を日本に持ってきましたが、これからは日本のプロデューサーと組んで作品作りをしたいと思っていて」と語っていました。
その後の2025年9月17日に発売された『しあわせのかたち』は、すべて新曲・日本語の全6曲です。曲目は「あなたに出会わなければ」「しあわせのかたち」「残月」「メトロノーム」「僕が代わりに」「Separation」で、「あなたに出会わなければ」は川崎鷹也さんが作詞作曲しました。
表題曲「しあわせのかたち」は、漫画『コウノドリ』とCO・OP共済のテレビCMソングとして7月中旬から流れた曲で、作詞は松井五郎が手がけました。
日本の曲のカバーも歌っています。2015年のファンクラブイベントでは小田和正さんの「さよならは言わない」を歌い、2026年9月30日にはカバーアルバム『LOVE』が発売されました。松田聖子さん、安全地帯、平井堅さん、星野源さん、大橋トリオさんの曲が収められています。
韓国で生まれた代表曲に対して、日本語の曲は日本のファンに向けて新しく書かれたり、選ばれたりした曲です。どちらも、ソン・シギョンさんの歌声を知る入り口になっています。
曲について語った言葉
本人は、バラードという音楽そのものについても語っています。2023年11月の講談社のウェブメディアのインタビューでは、自分がやっていることを「3〜4分間の台本を演じる歌の上手な俳優」にたとえ、「バラードって最古の芸術だと思うんですよ」と話しました。
2015年のインタビュー(ランランエンタメ)では、バラードを書くには「静かで、寒くて、暗いムードが大事だと思います」と答え、バラードを歌うときに心がけていることとして「“演技”だと思います」と挙げています。曲を書く場面と歌う場面の両方で、気持ちの置きどころを大切にしていることが伝わります。
本人は「いい歌詞やいいメロディは、長く残るものだと思っています」と話し、若い世代が過去の作品をYouTubeで聴いてくれることを「とてもうれしい」と語っています。
過去の作品を若い世代がYouTubeで聴いているという話は、「長く残る」という言葉とつながって、胸に残りました。
2023年のFRaUのインタビューでは、時代の変化に合わせて音楽を変えることにも触れました。「僕は時代が変化しているからと、それに合わせて自分が似合わない音楽にチャレンジしたりするつもりはありません」とし、得意なのは「人の心を丁寧に歌うこと」だと明かしています。
曲を誰が作るかには、こだわりがないとも話しています。2025年5月のFRaUでは「誰が作った曲でもいいからいい曲を歌いたいというのが本音です」と述べました。同年7月の記事でも、「『自分が作った曲を歌いたい』よりも、『いい曲を歌いたい』という思いのほうが強い気がします」と語っています。
日本での活動をめぐる言葉もあります。リアルサウンドの2025年9月の記事は、「純粋に歌い手としての可能性を追求したい、望みはそれだけ」という本人の思いを紹介しています。
また、2025年6月のFRaUでは、Netflixの影響もあって日本では歌手だと知らない人も多いのではないか、と笑いながら話しています。だからこそ、ドラマやカバー、ベスト盤を通じて曲が届くことの意味が大きいのかもしれません。
ソン・シギョンの代表曲まとめ
ソン・シギョンさんの代表曲について、分かったことをまとめます。
- 順位をつけた公式の代表曲リストは載っておらず、日本盤ベスト・公式プロフィール・後輩の歌唱の3つが手がかり
- 日本盤ベスト『ソン・シギョン ベストバラード』は2015年11月25日発売で、全18曲の1曲目が「僕に来る道」
- 「僕に来る道」は、公式プロフィールが「デビュー当時の代表曲」と紹介する曲
- 2023年7月、BTSのジョングクがカラオケで「僕に来る道」と「ヒジェ」を歌って話題に
- 「君の全ての瞬間」は、『星から来たあなた』の挿入歌として広く知られる代表曲と紹介された
- 日本語では『こんなに君を』『しあわせのかたち』などを歌い、日本の曲のカバーも発表している
- 本人は「誰が作った曲でもいいからいい曲を歌いたい」と話している
デビュー当時から歌い継がれてきた曲と、ドラマの名場面とともに記憶された曲の両方が、ソン・シギョンさんの代表曲として語られています。気になる曲があれば、ドラマや映画の場面を思い浮かべながら聴いてみてください。

